中学受験はせず、大学時代には回り道もしました。「頑張りたいのに頑張れない」というしんどさを知っているからこそ、成績が伸び悩む子を怠けているとは思いません。その経歴と指導への想いを紹介します。
中学受験はせず、大学時代には回り道もしました。「頑張りたいのに頑張れない」。そのしんどさを知っているからこそ、成績が伸び悩む子を「怠けている」とは思いません。その子の側に立って、一緒に一歩目を探します。第一志望合格はもちろん、弱さから逃げずに向き合った経験こそ一生の宝物だと信じ、本気で努力する子に本気で応えます。
自己紹介の全文をnoteで読む →早稲田大学理工学部数理科学科を中退し、回り道をしながらたどり着いたのが、この仕事でした。早稲田アカデミーでは10年間、NN・必勝クラスなど難関校対策の最前線で指導しました。集団授業では、できる子もできない子も伸ばしたいと考えていましたが、一人ひとりに使える時間には物理的な限界がありました。合格率も年によって波があり、そのたびに納得できない思いを抱えていました。
また、クラス運営や生徒募集といった、指導そのもの以外の業務に多くの時間を取られていたことも、指導に集中したいという思いを後押ししました。そこで、自分自身の指導力を磨くこと、そして一人ひとりを細かく見られる環境を求めて、個別指導へ移りました。個別指導では、科目そのものを深く学び直す時間があり、指導方法を根本から見直すことができました。
その後独立したのは、自分の指導力がどこまで通用するのか試したかったからです。そして何より、自分が関わった子どもたちが、志望校合格という結果を掴み取る姿を見たい。それが、今この仕事を続けている一番の理由です。
集団塾の授業は、よくできています。ただし、それは「クラス全体にとって適切なペースと順序」で設計されているという意味です。目の前の一人の子にとって、今すぐ埋めるべき穴がどこにあるかは、集団授業だけでは分かりません。
個別指導塾で6年間、多くの子どもたちを見てきて繰り返し感じたのは、真面目に授業を受け、宿題もこなしているのに成績が伸び悩む子の多くが、「わかったつもり」で通過してしまった単元を、その後ずっと引きずっているというパターンでした。集団塾を否定するのではなく、集団塾では埋めきれない部分を、個別指導でどう埋めるか。それが私の専門だと考えています。
子どもに「どこが分からない?」と聞いても、正確な答えが返ってくることはあまりありません。多くの場合、本人も自分がどこで詰まっているのか、うまく言葉にできないからです。
答案には、本人の言葉より正直な情報が残っています。どの問題で手が止まったか、どこで計算ミスをしたか、どの単元の設問を避けているか。それらを一つひとつ読み解くことで、「本人も気づいていない苦手」を具体的に特定できます。感覚や印象で「苦手そうだから」と学習内容を決めるのではなく、答案という事実から優先順位を組み立てることを、指導の出発点にしています。
中学受験は、範囲が広く、残り時間が限られています。「気になった単元から手をつける」というやり方では、本当に優先すべきことに時間が使えないまま入試を迎えてしまうことが少なくありません。
答案分析で見えてきた優先順位をもとに、志望校の出題傾向とすり合わせ、今何を、どの順番で、どれくらいの時間をかけて身につけるべきかを具体的な計画に落とし込みます。計画は一度作って終わりではなく、模試や過去問の結果を踏まえて、その都度見直します。「全部やる」のではなく「今、何を削り、何に集中するか」を一緒に決めることが、学習計画の役割だと考えています。
「誰にでも合います」とは言いません。実際に指導してきた経験から、向いている場合とそうでない場合を、できるだけ正直にお伝えします。